KENWOOD KT-727(7) 上級機に迫る?
KT727の検波段以降の回路構成は、同時期のKENWOODの上級機とよく似ています。DCCが省略されていたり、オペアンプが4558だったり、と上級機と差別化されていますが、素性は悪くないと思います。今回はこの回路構成を活かしてグレードアップを図ってみます。ま、要するに、部品交換だけ、ってことですね。
電源基板
| 部品No | 変更前 | 変更後 | 用途 | |
| IC1 | AN6552 | NJM4580 | 誤差検知アンプ | 電源は重要ですから・・・ |
| C9 | 2200uF/25V | 3300uF/35V | +13V平滑コンデンサ | |
| IC10 | 1000uF/35V | 1500uF/35V | -13V平滑コンデンサ | |
| C4 | 330uF/50V | 470uF/50V | +24V平滑コンデンサ |
チューナー基板
| 部品No | 変更前 | 変更後 | 用途 | |
| IC1 | NJM4560 | NJM4580 | 検波出力LPF | DBMからの信号を受ける部分であり、性能に直結する(はず) |
| IC9 | AN6556 | NJM4580 | バッファ | |
| IC10 | AN6556 | NJM4580 | 38kHzバッファ | 38kHzはリニアMPX動作に使用するので低歪でなければ・・・ |
| IC14 | NJM4560 | NJM4580 | リニアMPX | ステレオ動作の心臓部 |
| IC15 | NJM4558 | NJM4580 | オーディオバッファ | |
| C46,47 | 33uF/16V | 47uF/25V+0.1uF/50V | IC1パスコン | |
| C76,77 | 22uF/16V(BP) | 22uF/16V(BP)MUSE | IC15入力DCカット | 気分です・・・ |
| C79,80 | 4.7uF/16V(BP) | 22uF/16V(BP)MUSE | オーディオ出力DCカット | カットオフ10Hz→2Hzに変更 |
| - | - | 33uF/25V | IC15パスコン | |
| C70 | 47uF/16V | 100uF/25V | HA11223パスコン | データシートでは100uFが指定 |
併せて、VR8(MPXICのVCO FreeRun)、VR2(検波歪み)の再調整を行いました。
結果、以下のように優秀な性能となりました。
| THD+N | 0.010% | 上級機に迫ります |
| チャンネルセパレーション | 100dB | 上級機でもあり得ない性能です |
調整用VRが普通の半固定抵抗なので、ちょっとした衝撃で調整ズレしてしまいます。残念ながら、長期間この性能を維持することは難しそうです。
実際に放送を受信してみたところ、いままでの低音のシマリに加え、高音の解像度と繊細感、滑らかさが加わりました。ハープやギターの音色が美しく、フルオケを聴いていても、これらの楽器が鳴るとどきっとします。
スペクトラムをよく見ると38kHzはうまくキャンセルできているようですが、37kHzと39kHzが大きめに残っています。といっても、-60dBくらいですが。38kHz±1kHzですね。IC10からIC14へのR143(15kohm)を見直す必要があるかもしれません。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)








最近のコメント