« 2006年3月 | トップページ | 2007年9月 »

2007年7月29日 (日)

ER-21T

ELPAのER-21Tを買ってみました。
このラジオのインプレについてはあちこちで書かれていると思うので、
いまさら僕が特に書くことはないでしょうね。
ばらしてみたところ、内蔵バーアンテナは84mm。かなり細いものが入っています。
鼻づまりのような音質と言われていますが、これ、密閉ケースのためではないでしょうか?
スピーカーを、むき出しのダイトーボイスDS-100Fに繋ぎ換えてみたところ、結構良く鳴ります。
まあ、ちょっとボリューム上げるとすぐ飽和しちゃうことは変わりませんが・・・

スピーカーの直後は基板があるし、ケースを加工するのは難しいかなあ。
というわけで、元どおりに戻して選挙速報を聞いています。

2007年7月13日 (金)

山本周五郎「さぶ」

この人は、人間の「痛み」を写し取ることに長けている。
英二が無実の罪で袋だたきにされたときは、殴られて裂けた唇から血のにおいがしたように思った。
事故で崩れた岩の下敷きになったとき、薄れゆく意識のなかで口の中で生臭い海水の味がしたように思った。
義一の振るまいを見て、過去の自分を見ているようで、見ていられない。
この「痛み」、ほかの作家では表現できないものだ。
「痛み」こそ、人が生きた証なのだと考えているのではないか、と僕は思う。

この「さぶ」は結末があっけないが、しかしこれ以上説明も描写も必要ない、簡潔なものだ。
むしろ、結論がどうこうよりも、全編を通して、心底、他人を信じて生きられることへのあこがれを体験できたわけで、とっても充足感がある。
こういう生き方ができたらすばらしい。

この人の作品を読んだあとで赤川次郎なんぞを読むとその薄っぺらさにげんなりする。
同じ「痛み」を表現しても、壺井栄のそれは「いたたまれない」ので、僕は途中で投げ出してしまった。

« 2006年3月 | トップページ | 2007年9月 »

最近のトラックバック

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
フォト
無料ブログはココログ